「行くよー」
間延びした声で私が声を掛ければ、対するシチロージは渋い顔をしながら「……おう」と答えた。刀に手を添え、いつでも抜ける様に構える。
「…よっ」
手に持った物――大福をヒョイと投げる。(食べ物で遊んではいけません)
放物線を描いて宙を舞ったそれは、狙い違わずシチロージの斜め上へ。
「はっ!」
気合い一閃。
スパンッと音がしそうな程、大福は綺麗に真っ二つ。それは数秒空中に静止した後、シチロージが刀を納めると同時に落下した。
一つは机の上にあった皿の上にポトリと落ちて。
もう一つは皿に嫌われボトリと床に。
「「…………」」
無言でガン見したあと、それを両方手に取る。
「…………カンベ――」
「いらん!!」
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お粗末さまでしたm(_ _)m。
バトンでのお題より『はんぶんこ』でした。
すみません、お目汚し失礼します。
”はんぶんこ”と聞いた時二種類浮かんだのですが、簡単に終わりそうなこちらにしました。もう一つはなんだか重そうな内容でしたので…。
一応は大戦中のお話。シチは槍以外も使えるよね!と言う事で包丁代わり(笑)。綺麗に真っ二つです。カンベエさんはそれを横で見てました(止めろよ)。
これにてお題終了とさせて頂きます。
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